こんにちは、Big L(ビッグエル)です!
ラグビーが趣味の一般男性です。現在はラグビーのコーチとして子どもたちの指導をおこなっています。これまで学んできた知識をこの記事にまとめた内容が、ラグビーを始めたい方や現在コーチとして活躍されている方の参考材料になればと思います。初心者、コーチ、プレイヤー、レフリーの方々へ向けてできるだけわかりやすく解説していきますので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まずは、ラグビーの攻防の原則を知って、大きな枠でラグビーというスポーツを理解しましょう!
前回まで(1〜3回目の記事)のおさらい
今までに解説した攻防の原則について振り返ってみましょう。
ラグビーのゲームの目的は
『相手より多く得点すること』
その目的の達成のためにはラン、パス、キック、モール(前進する密集のこと)などの手段で
『前進すること』
前進をしようとすると、ディフェンスが圧力をかけてボールを奪いにくるので一般プレー(セットプレー以外のプレー)やコンタクトプレー(ぶつかり合い)セットプレー(スクラム、ラインアウト、キックオフなどの試合再開のプレー)の場面で
『争奪』が起こり、
ボールを再獲得することでプレーを継続することができます。
そして継続した前進を効率良く行うためには『適切な場所、タイミングでパスを受けたり』『争奪に参加してボールの再獲得』などの
味方を『支援』する
ことが重要です。
『支援の精度』はアタックの継続性を高め、ゲームの目的である
「得点を多くあげること」につながります。
以上、ここまでが第1回〜3回の内容のまとめです!
詳しく知りたい方は1回目の記事からご覧ください。
アタックにおける「圧力」とは
では、アタックにおける圧力とはどういったものでしょうか。以下で解説していきます。
『圧力』とは
『前進を伴った攻撃を継続することで相手のDF(デフェンス)にプレッシャーをかけること』
を言います。
まず、上記文書の『前進を伴った攻撃』について、ラグビーは競技の特性上ボールを真横もしくは後方にしかパスができません(キックは前方に蹴ることが可能)
では、パスを受けるプレイヤーが止まった状態でボールをもらうとどうなるでしょうか。
ディフェンスは前進を阻もうと前方にプレッシャーをかけてくるので、ボールの位置は後ろへと後退していくことになりますね。
そこで、なるべくボールの位置を後退させないように、ボールをもらう側とパスする側の工夫が必要になってくるわけです。
特にボールをもらう側のプレイヤーは基本的に、常に前進を意識しながらボールを受けることが重要です(戦術によっては前進するスピードを調整することはあります)
前進を伴った攻撃により、圧力をかけられたDFは
『大勢で前進を止めようとして、ボールの周辺に集まり』
その結果
『コート内にスペースを作り出してしまう(下図)』
または
『反則をする』
ということに繋がるわけです。
空いたスペースができれば、パスやラン、キックを使って再び前進を試み、得点を狙いにいく。
反則が起きて、再びボールを再獲得できれば
スクラム、ラインアウト、ペナルティキック、フリーキック
などからまた自チームの攻撃をリスタートすることができます。
前進→争奪→支援→圧力の繰り返しがラグビーのゲームの目的である『得点を多く挙げること』に繋がる!
まとめ
それでは、攻防の原則について振り返ってみましょう。
ラグビーのゲームの目的は
『相手より多く得点すること』
目的を達成するために
『前進(ラン、パス、キックなど)』
前進を試みると、ディフェンスが前進を阻もうと圧力をかけるので
『争奪でボールの再獲得をする』
そして前進を効率良く行うために
『適切な場所、タイミングでパスを受けたり』
『争奪に参加してボールの再獲得』
するために
味方を『支援』する
『支援の精度』はアタックの継続性を高め、ゲームの目的である
「得点を多くあげること」につながる
攻撃を継続していく中で、前進を伴った攻撃により、相手に
『圧力』をかけることにより
『コート内にスペースを作り出したり』
『相手の反則を誘発したり』
することでさらに前進をすることができ、目的である『得点をあげる』ことにつながる。
要するに、ラグビーの攻防は
『前進』→『争奪』→『支援』→『圧力』
の繰り返しである。
これまで4回にわたってラグビーの攻防の原則を解説してきました。
ラグビー経験者であれば共感される方も多いのではないかと思いますが、他の球技に比べて、ラグビーというスポーツは覚えておかないといけないルールや技術がたくさんありますね。
しかし、ゲームを「原則」に分解して考えることで
意外とシンプルに理解することができます。
この原則は
『プレーをしている場面』
『コーチングをしている場面』
『レフリーをしている場面』
で課題を解決するための根幹を成すものだと私は感じています。
『プレー•コーチングの場面』においては
なぜ、得点できないのか?
『前進』『争奪』『支援』『圧力』
の何に課題があるのか?
『レフリーをしている場面』においては、どちらのチームのプレイヤーが
『不正に前進、争奪、支援、圧力を妨げたのか』など
攻防の原則に当てはめて考えることで、より論理的にラグビーの構造を理解しやすくなります。
この記事の内容が、プレイヤー、コーチ、レフリーや観戦者の方々の参考になれば嬉しいです。
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