こんにちは、Big L(ビッグエル)です。
ラグビーのゲームはあらゆる場面で体をぶつけ合うなどの争奪が行われ、プレイヤーに限らず、ゲームを観戦する人にとってもエキサイティングで魅力的なものです。
プレーの再開方法の1つである『ラインアウト』においても、高さのあるダイナミックな争奪を観たり、体感することができます。
今回の記事では
- ラインアウトって何?
- ラインアウト形成から終了までの流れについて教えて!
- ラインアウトのルールや反則の種類について知りたい!
そんな悩みを、ラグビー初心者にもわかりやすく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、今後の活動や観戦に活かして下さい。
それではよろしくお願いします!
ラインアウトとは
ラインアウトを簡単に説明すると
ボールがタッチ(コート外にでた)になった際のプレーの再開方法の1つ
のことです。
バスケットボールやハンドボール、サッカーなどと同様、片方のチームのプレーによってボールがコート外に出された場合、もう一方のチームによってボールが投入され、プレーが再開されます。
ラグビーにおいてはボール投入の際、両サイドのチームがフェアに競えるようなかたちでボールが投入されるので、戦術的かつ高さのある争奪を観たり、体感することができます。
そんなラインアウトの形成から終了までの流れを以下で解説していきます。
ラインアウト形成から終了までの流れ
それでは、ラインアウトについて『形成』『開始』『最中』『終了』の4つの段階に分けて解説します。
実際のゲームでは一連の動作に見えていても、各段階ごとにするべきことがあります。
しっかりと理解して今後の活動や観戦に活かして下さい。
ラインアウトの形成
ラインアウトは、ボールがタッチライン(コートのサイドライン)を越えた時に行われます。
ラインアウト開始前には以下の図のようなかたちで両チームのプレイヤーが並びます。
形成時のポイントは以下の通り
- 両チーム最低2名のプレイヤーが参加する。
- アタック側がラインアウトに参加する最大人数を決定する。
- ディフェンス側はアタック側の人数を上回らないようにラインアウトに参加することができる(2名は確実に参加する)
- ラインアウトは5mラインと15mラインの間で形成される
- マークオブタッチ(上図では赤と黄色チームの並んでいるプレイヤーを分ける真ん中の点線)からお互い0.5m(相手との距離は約1mになる)
- この1mの距離はボールが投入されるまで保たれなくてはならない。
- ディフェンス側のチームはタッチラインと5mラインの間に1名のプレイヤーを参加させなければならない(マークオブタッチから2m、5mラインから2m離れて立つ)
- 各チーム1名のレシーバー(上図参照)を置くことができ、レシーバーはラインアウトから2m離れた位置に立つ。
- ボールが投入されるまで、ラインアウトに参加しているメンバー(レシーバーを含む)はラインアウト内を移動してよい。この時、形成時にラインアウト内にいたメンバーの人数を上回ってはならない(レシーバーの位置との入れ替わりがある場合)
ポイントを絞ってもかなり多くなってしまいましたが、形成時にこれだけの約束事があります。
しかし、誤った認識は反則につながることもあるので、上記の内容を理解して、あとは繰り返し実践すると無意識にできるようになりますよ。
ラインアウトの開始(ボール投入)
アタック側のボールを投げ入れるプレイヤーを『スローワー』といいます。
ラインアウトはスローワーの手からボールが離れた瞬間に開始となり、ボールはラインアウトに並んでいるお互いのチームの中央(マークオブタッチを沿うように)を通るように投げ入れられます。
ラインアウトの最中
ラインアウトの最中は以下のプレーが認められています。
- ボールを争奪する(キャッチ、味方側へはじくこともOK)
- ボールを獲得することを目的として味方を持ち上げる(リフティングという)
ラインアウトの争奪の魅力は、なんといっても高さのある空中戦です。
リフティングを用いることで、最高到達点が4m近くになることもあり、ゲームの見所の1つといってよいでしょう。
ラインアウトの終了
ラインアウトは以下の場合に終了します。
【ボールまたはボールを持っているプレイヤーの行為】
- ラインアウトを離れたとき
- タッチラインと5mの間のエリアに入った場合
- 15mラインを越えた場合
- ボールを獲得した人が自らマークオブタッチを越えた場合
【その他】
- ラックまたはモールが形成され、その中にいるプレイヤーの体がマークオブタッチを越えたとき
- ラックなどが形成され、ボールが出せないとレフリーが判断した時
ラインアウト終了後、反則がなければプレーが継続されます。
ラインアウトにおけるルール
それでは、ラインアウトのルールを解説していきます。
細かく説明すると複雑になるので、ゲーム中によく起こる反則の確認に留めたいと思います。
ノット1m
ラインアウト形成時に起きる反則で
ラインアウトに並んでいるメンバーの間隔が1mに満たない時
に適用されます。
特にディフェンス側のプレイヤーが、ラインアウト開始前に相手との距離を詰める場合(ボールを争奪しようと間を詰めてくる)が多く、レフリーが注意してもそれに応じない場合にこの反則となることがあります。
この反則が起こった場合、反則を犯していないチームのフリーキックによりゲームが再開されます。
ノットストレート
ラインアウト開始直後に起きる反則で
スローワーがラインアウトに並んでいる両プレイヤーの間(基準はお互いの内側の肩とされる場合が多い)にボールを投入できなかった
場合に適用される反則です。
ゲームの再開は、反則を犯さなかったチームが
- 15mライン上からスクラム
- 同じ地点からのラインアウト
のいずれかを選択できます。
ノット5m
スローイングは5m以上投げることが競技規則上決められています。
ノット5mは
- スローイング後、ボールが5mラインに届かない場合
- スローイングの際5mラインよりタッチライン側でボールをキャッチした場合
に適用される反則です。
試合は、反則を犯していないチームによる15mライン上のフリーキックで再開します。
ラインアウトからの離脱
ラインアウトからの離脱は、最近よく適用される反則です。
根拠となる条文は以下の通り
レシーバーの位置に誰もいなくなり、そこへ移動した場合を除き、ラインアウトプレイヤーは全員、ラインアウトが終了するまでラインアウトを離れてはならない
参考:World Rugby 競技規則より
シチュエーションとしては
- アタック側がモールを組む際に、ディフェンス側のラインアウトに参加しているメンバーがモールに参加しないでその場に留まる。
- モールを組もうとするアタック側の密集(ボールを持っている人が先頭)が前進を試みる。
- 接触を避けようとしたディフェンス側のプレイヤーが後退する
2の状態ではラインアウトはまだ解消されておらず、3の状態になった時に適用されます。
ゲームは、反則を犯していないチームによるペナルティキックで再開されます。
リフトされているプレイヤー(ジャンパー)を空中で掴んで地面に倒す
ラインアウトではリフティングが認められています。
この時、ディフェンス側のボールを競り合うプレイヤー(ジャンパーという)はボールに対して働きかけることができます。
ボールを競り合わずに
- アタック側がキャッチできないように腕や体を掴む
- 地面に引き倒す
などの行為は非常に危険なプレーであり
反則を犯していない側にペナルティーキックが与えられます。
また、危険な状態で落下したり、前述の行為が故意に行われた場合はイエローカードやレッドカードが出る可能性もあります。
まとめ
それでは、これまでの内容をまとめていきましょう。
ラインアウトは
ボールがタッチ(コート外にでた)になった際のプレーの再開方法の1つ
のことです。
ボールがタッチライン(コートのサイドライン)を越えた時に行われ、下図のような隊形で形成されます。
形成時のポイントはこちらから
アタック側のボールを投げ入れるプレイヤーをスローワーといい
ラインアウトはスローワーの手からボールが離れた瞬間に開始
となります。
また、ボールはラインアウトに並んでいるお互いのチームの中央(マークオブタッチを沿うように)を通るように投げ入れられます。
ラインアウトの最中は以下の行為が認められています
- ボールを争奪する(キャッチ、味方側へはじくこともOK)
- ボールを獲得することを目的として味方を持ち上げる(リフティングという)
ラインアウトは、以下の場合に終了となります。
【ボールまたはボールを持っているプレイヤーの行為】
- ラインアウトを離れたとき
- タッチラインと5mの間のエリアに入った場合
- 15mラインを越えた場合
- ボールを獲得した人が自らマークオブタッチを越えた場合
【その他】
- ラックまたはモールが形成され、その中にいるプレイヤーの体がマークオブタッチを越えたとき
- ラックなどが形成され、ボールが出せないとレフリーが判断した時
ラインアウト終了後、反則がなければプレーが継続されます。
今回はゲーム中によく起こる以下の反則を紹介しました。
以上、この記事の内容が読者の皆様の参考になれば幸いです。
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