こんにちは、Big L(ビッグエル)です!
ラグビーは身体のぶつかり合いを伴った激しい争奪の中で前進し、相手より多く得点をあげることを競います。
その得点をする方法の1つとして、ペナルティゴールやコンバージョンゴールなどのプレースキック(後述)があります。
今回は、そのプレースキックにおいて利用される『キックティ』というアイテムについて解説します。
- プレースキックって何?
- キックティとは?
- 使い方や種類、選び方について教えて欲しい?
そんな悩みを初心者でもわかりやすいように解説します。
すぐに読める内容なので最後までお付き合いください!
それでは参りましょう!
キックティとは
『キックティ』とは
プレースキックの際に利用され、ボールと地面の間に空間を確保して、プレースキックを蹴りやすくしたり、ボールを安定させてくれる台
のことです(下図参照)
また『プレースキック』とは
主に
- トライ後のコンバージョンキック
- ペナルティゴール
の時に使われるキック種類のことです。
プレースキックはキックティの上にボールを置き、Hポールに向かってボールを蹴ります。
多くの場合、チームの中でプレースキッカー(プレースキックを蹴る人)が決まっていて、プレースキッカーは自身の愛用するキックティを持っていることが多いです。
キックティの使い方
それでは、簡単にキックティの使い方を紹介していきます。
これから紹介する使い方は、現時点で多くの人が活用しているやり方であるということと、時間の経過とともにより効率の良い方法やトレンドが変わっていくということを前提にお話しします(必ず今から紹介する方法が正解というわけではありません)
ボールの置き方
ボールの置き方については、主に以下の2通りの方法があります。
- ボールの角が地面に向くように立てて置く(図1)
- ボールを横に寝かせて置く(図2)
(図1)のボールを立てておく方法においては足とボールの当たる部分が広く、蹴った後のボールのコントロールがしやすいといった特徴があります。しかし、ロングキックにはあまり向かないのでコントロールとインパクトの容易さを重視した初心者向けの置き方になります。
(図2)のボールを横に寝かせておく方法はボールの角に足を当てるのですが、コントロールが難しいといった特徴があります。しかし、芯を捉えたキックができるようになると、ボールに距離を出すことができます。さらに繰り返し練習してコントロールができるようになると、コート上のあらゆる場所から得点を狙うことも可能になりますよ。
蹴り方
基本的にプレースキックはインフロントキックでボールを蹴ります。
インフロントキックとは下図の赤マルの位置でボールを蹴る技術です。
これは感覚的な話になりますが、足がボールに当たる瞬間にボールを前に押し出す感覚でボールを蹴り出すことがうまくキックをするコツになります。
上手くインパクトすることができれば、ボールの重みを感じずに勢いよくボールが飛んでいきます。また、ボールに縦のバックスピンがかかって飛んでいくことが理想です。
キックティの種類
ここでは、キックティの種類について紹介していきます。
基本的にはボールと地面の高さに応じて
- ロータイプ
- ミディアムタイプ
- ハイタイプ
- 伸縮タイプ
に分類されます。
以下で詳しく解説します。
ロータイプ
地面からボールまでの高さが最も低いのが下の写真のような『ロータイプ』のキックティです。
特徴は以下の通り
- 風の影響を受けにくく、蹴る瞬間までボールがグラつかない。
- 遠くへ蹴るには、ある程度のキック力が必要。
- ボールを立てたり、寝かして置いたりと理想のかたちでセットできる。
- 地面からボールまでの距離が近いので、インパクトの際に地面を蹴って上手くボールが飛んでいかない場合がある。
ボールの狙った位置に足を当てることができるプレイヤーやキック力があるプレイヤーは、ロータイプのキックティを使うとよいかもしれません。
ミディアムタイプ
この『ミディアムタイプ』のキックティはロータイプと、これから紹介するハイタイプの中間の位置(地面からの高さ)にボールをセットできます。
以下はミディアムタイプの特徴となります。
- ボールを置く場所はロータイプと同じ場合が多い。
- 地面からボールの高さがロータイプよりも高いので、インパクト後にボールが高く上がりやすい。
ロータイプでは上手くボールに足を当てることができない人は、このミディアムタイプか、これから紹介するハイタイプを選んでも良いかもしれません。
ハイタイプ
ボールから地面からの高さを最も高くできるのが『ハイタイプ』のキックティです。
特徴は以下の通り
- 最近はハイタイプを利用するプレイヤーが多い。
- 地面からボールまでの距離があるため、地面を蹴る心配がなく、インパクトがしやすい。
- 風の影響を受けやすい(グラつくことがある)
ハイタイプのキックティは近年、ベテランから初心者まで、多くのプレイヤーに愛用されています。
伸縮タイプ
蹴る位置を調整したいという人は『伸縮タイプ』のキックティもおすすめです。
伸縮タイプの特徴は以下の通り
- 自在に高さを調整できる。
- チームで1つ持っておけば複数人で利用可能。
- 微妙にボールの位置が定まらない場合がある。
まだボールを蹴る位置が定まらない初心者や、高さを色々試してみたい人、複数人で利用する場合にはおすすめのキックティです。
キックティの選び方
キックティの選び方については、人によっていろいろとこだわりはあると思いますが、私の方では、初心者がマイキックティを購入するならという視点で、以下の2点をあげさせてもらいます。
それぞれ解説します。
ボールを置いた時の安定性
1つ目はボールを置いたときの安定性です。
競技規則において
ペナルティゴールはその意思表示をしてから60秒以内、コンバージョンキックはトライした時点から90秒以内にキックを蹴らなけれいけません。
風が強い、地面が凸凹なグラウンド環境の場合、ボールがグラつかずに安定しておけるキックティでなければ時間の浪費になってしまいます。
キッカー自身が落ち着いた状態でキックを行えるようにするためにも、ボールを安定して置けるようなキックティを選びたいですね。
地面からボールまでの高さ
2つ目は、キックティにボールを置いた時の地面からボールまでの高さです。
基本的に地面からボールまでの高さが低いキックティ(ロータイプ)を利用するなら、ミート力とキック力が必要になるといわれています。
地面からボールまでの高さが高いミディアムタイプ〜ハイタイプは、インパクトの際に地面を蹴る心配もなく、ボールも高く上がりやすいので、初心者の方はこちらのタイプをおすすめします。
キックティの種類について詳しく知りたい方はこちらをクリックまたはタップ
おすすめ商品
ここからは、筆者のおすすめするキックティをいくつか紹介します。
【ロータイプ】Canterbury キックティ
ラグビー界では最も有名なメーカーである『Canterbury(カンタベリー)』が提供するロータイプのキックティです。ロータイプのキックティといえば本商品のようなかたちが一般的です。色のバリエーションもいくつかあるので、自分好みの商品を選ぶとよいでしょう。
【ミディアムタイプ】BLK キックティ スーパーティボルク
『BLK』は以前まで『KooGa(クーガ)』というメーカーでしたが、2011年に改名し、今は全国的にも有名なメーカーです。本商品はギザギザしたボールを置く部分が特徴的で、安定してボールを置くことができます。台形状の形なので、蹴り出す瞬間まで風にも負けずにしっかりとボールをグリップしてくれるでしょう。
【ハイタイプ】BLK キングスーパーティ
先ほど紹介した『BLK』のハイタイプのキックティです。オールブラックスのダンカーターがこのキックティを利用して一時期ブームになりました。地面からボールまでの距離が高いので、初心者でもインパクトが容易にできて、高いボールを蹴ることができます。少し地面との設置部分が安定しないので、風が強い時はボールを抑える人をつけて対応するなどの必要はあります。
【伸縮タイプ】SPOX(スポックス) キックティ
地面からボールまでの高さが調節可能なキックティです。ボールの角度も自在に調整できるので、まだ自分の好みの高さや角度が定まっていない初心者におすすめです。価格もスーパーティ(ハイタイプのキックティ)などに比べてお手頃なので、導入編のアイテムとしていかがでしょうか。
まとめ
それでは、これまでの内容をまとめます。
キックティとは
プレースキックの際に利用され、ボールと地面の間に空間を確保して、プレースキックを蹴りやすくしたり、ボールを安定させてくれる台
のことです。
キックティの使い方について
置き方については
- ボールの角が地面に向くように立てて置く
- ボールを横に寝かせて置く
の2パターンがあり、インフロントキックでボールを蹴ります。(再度図で確認したい人はこちら)
種類については地面からボールの高さに応じて以下の4つの種類があげられます。
- ロータイプ
- ミディアムタイプ
- ハイタイプ
- 伸縮タイプ
また、キックティを選ぶ際は
を選ぶ際の基準にするといいでしょう。
おすすめ商品もいくつか紹介しましたが、細かく分ければさまざまな種類のキックティがありますので、プレースキッカーとしてマイキックティを持っておきたい方は自分に合いそうなキックティを探してみてください。
他にも私が現在利用している道具やラグビーに関する情報を記事にまとめているので読んでみてくださいね。
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それでは、また!
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