フルバック(FB)は、守りでも攻めでも活躍するチームの要(かなめ)です。
守備の場面では、相手のキックをキャッチしてつなぐだけでなく、味方の守りの動きを見て「ここを固めよう!」と声をかけ、守備のバランスを整える役割もあります。
さらに攻撃では、アタックラインに加わってチャンスを広げたり、キャッチから一気にカウンターアタックを仕掛けて流れを変えることも。
この記事では、そんなフルバックの役割と必要な力をわかりやすく解説していきます。

攻めと守りで大きく貢献できるポジションなんだね!僕にもできるかな?
フルバック(FB)の役割
それでは、フルバックの役割を以下で解説していきます。
ディフェンスの場面では最後の砦の役割を担う
相手が突破してきた際に、フルバックは最後に立ちはだかる存在です。
正確なポジショニングと確実に相手を仕留めるタックルスキルが求められ、失敗すればそのままトライにつながるため、判断力と味方とのコミュニケーション能力が不可欠です。
キック処理
相手のハイパントやロングキックを処理するのも大きな役割です。
キャッチ後はすぐに味方へボールをパスする、あるいは自らキックでエリアを取り返すなど、状況に応じた判断が試合展開を左右します。
攻撃の起点になるカウンターアタック
キャッチ後にそのまま走り出し、相手の守備が整う前に攻撃を仕掛けることでチャンスを生み出します。
スピードやパスワークを活かし、攻撃の勢いを一気に高めることを要求されるポジションです。
アタックラインに加わり、アタック成功のチャンスを広げる
攻撃時にはアタックラインに加わり、数的有利な状況を作り出します。
自身の走力で突破を狙うだけでなく味方を活かした展開もできるため、攻撃の幅を広げる役割を担っています。
フルバックに求められる資質
フルバックは攻守両面でチームを支えるポジションです。
そのため、単なる身体能力だけでなく、冷静な判断力やコミュニケーション力なども不可欠です。
ここでは、フルバックに求められる具体的な資質を分かりやすく解説します。
正確な判断力と冷静さ
フルバックはディフェンスでは「最後の砦」として、相手の突破に立ちはだかる役割を担います。
そのため、相手の動きを瞬時に見極め、最適なポジショニングとタックルへ行く判断を行う力が不可欠です。
例えば「どのタイミングでタックルに入るか」「どこにポジショニングするか」といった判断を状況に応じて正確に行う必要があります。
一方、アタックの場面では相手のキックを処理する機会が多く「キックで蹴り返すのか」「パスを選ぶのか」「自らランで仕掛けるのか」を即座に判断しなければなりません。
その際には、周囲の選手と的確にコミュニケーションを取り、冷静に最適な選択を下す力が求められます。
高い運動能力とスピード
相手のキックをキャッチしてからのカウンターやアタックライン参加では、高い走力や敏捷性が求められます。
また、フルバックは相手ディフェンスを振り切る突破力や、素早く自らのポジションを調整する能力が、攻守双方での活躍につながります。
コミュニケーション能力と状況把握力
フルバックはディフェンスライン全体のバランスを見ながら味方に指示を出すこともあります。
周囲と連携し、攻撃・守備両方の状況を的確に把握する能力が、チームの安定したプレーに直結します。
基本的なスキル(タックル・キック・パス)
キックキャッチやキック、タックル、パスといった基本的なプレーでは、高い精度が求められます。
特にハイボール(高く蹴り上げられたボールのこと)の処理や正確なパスは、フルバックとしての信頼性を左右します。
まとめ
フルバックは、ディフェンスでは最後の砦として相手の攻撃を止め、攻撃では一瞬の判断でチャンスを作り出すポジションです。
正確な判断力や高いスキルはもちろん、味方と連携してチーム全体を見渡す冷静さも欠かせません。
キックキャッチからのカウンター、アタックラインへの参加、守備での指示出しなど、試合のあらゆる場面で存在感を発揮します。
まさに「チームの要(かなめ)」として、ゲームの流れを変えることができるのがフルバックの魅力です。
【フルバック(FB)の役割】
【ウイング(WTB)に求められる資質】
今回の内容は以上となります。
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