こんにちは、Big L(ビッグエル)です!
ラグビーはプレイヤーを中心として、さまざまな人たちに支えられて今日まで発展してきています。
その『支える』存在として代表的なものがレフリーです。
時として選手やコーチから厳しい言葉をもらうこともあるレフリーですが、実はゲームを安全に運用するため、楽しくさせるためにかなりの努力をしています。
•レフリーってどうやってなるの?
•反則をしっかりと裁くことができればOKではないの?
そんな悩みに回答します。
この記事を読むことで、レフリーに対する考え方が変わる人もいると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
それではよろしくお願いします!
レフリーとは
いわゆる審判のことです。
ラグビーの審判団には、以下の役割の方々がいます。
- レフリー:ゲーム中にフィールド内にいるメインの審判
- アシスタントレフリー:フラッグを持ってタッチライン沿いを移動しながらレフリーのサポートをするレフリー
- 第3アシスタントレフリー:主に選手の交代の管理をするレフリー
- TMO:テレビジョン・マッチオフィシャルの略称。ゲームでレフリーがトライをうまく確認できなかったり、危険なプレーを遡って映像で確認してレフリーに助言をする役割
- サイティング•コミッショナー:レフリー経験者が担い、試合の映像を再検証して悪質なプレーについて選手に再聴取する。
※TMOとサイティング•コミッショナーについてはリーグワンなどのトップレベルのゲームでのみ採用されている。
ゲーム中や観戦時はメインのレフリーとの会話がよくテレビなどで取り上げられていますが、実はこのような多くのメンバーがゲームの運営に関わっているのです。
レフリーの資格について
それでは、ラグビーのレフリーの資格制度について解説していきます。
資格の種類について
ラグビーの資格の種類は以下のようなものがあります。
- スタートレフリー
- ミニラグビーレフリー(MRR)
- C級レフリー
- B級レフリー
- A級レフリー
それぞれの資格について確認していきましょう。
スタートレフリー
レフリーを志す人に対して付与される資格です。この資格を取得することで、各地域協会主催の公式戦のタッチジャッジ(タッチライン沿いにレフリーのサポートをする役割)やコンタクト(ぶつかり合い)を伴わないラグビー(タグラグビーなど)レフリーを担当することができます。この資格は『JRFUスタートレフリーコース』を受講することで取得できます。
ミニラグビーレフリー(MRR)
この資格を取得することで、スタートレフリーが担当できる内容に加えて、12歳以下のラグビー(ミニラグビー)の試合を担当することができます。資格取得には『MRR講習会』を受講する必要があります。MRRは小学生のみのゲームのみ対象の資格となります。中学生以上のゲームのレフリーもやりたいという方は後述のC級資格を受講することをおすすめします。
C級レフリー
MRRの担当試合に加え、都道府県協会主催の中学生以上の試合で審判員(レフリー、アシスタントレフリー)を務めることが可能です。
B級レフリー
C級の担当試合に加えて、支部協会(関東・関西・九州)が主催する公式戦を担当することができます。資格の取得については、各都道府県協会の推薦を受けた人のみが認定講習会に参加できます。その講習会で相応しい知識や技量などがあると認められればB級資格を取得できます。
A級レフリー
B級の担当試合に加えて、日本協会主催の試合(リーグワンなど)のレフリーを務めることができます。
その他、資格の登録、各資格の受講料、更新については日本ラグビーフットボール協会ホームページをご覧ください。
レフリーのトレーニング
ラグビーのレフリーには、正確かつ説得力のある判定をするために、選手と同程度の体力が求められます。
また、試合中選手に説明を求められた時に、自身の判定に対して論理的な回答をする技術やメンタルも必要です。
私も実践している内容も含めて、どのようなトレーニングをしているのかを紹介していきます。
フィジカルトレーニング
フィジカルトレーニングでは、主にランニング系のトレーニングを行います。
ラグビー界隈では、ランニングの力を図る指標として、『ブロンコ』というテストがあり、大学のトップカテゴリーやリーグワンなどを担当するA級レフリーには5分を切ることが求められています。
図
また、細身の体型ではなく、しっかりとビルドアップされた『外見(しっかりと体づくりがされているか)』も求められているようです。
大きな選手に舐められないような体づくりも必要なんだね!
メンタルトレーニング
レフリーは前述したランニングの力などの体力要素に加えて、常に冷静になり、論理的に物事を説明できるメンタルも必要です。
ラグビーの試合では、試合前にブリーフィングという各チームとのミーティングがあるのですが、大勢の選手が集まる場所で質問に回答しなくてはなりません。
また、接戦になった時には端的かつ論理的な説明を即座にしなくてはならない場面も多々あります。
そんな場面に対応するために、普段からゲームの動画をみてケーススタディ(場面を想定して回答をするトレーニング)などを行い、メンタル面も磨いています。
レフリーはどのような場面でも動揺したり、威圧されることなくチームに向き合って対応する力も必要なのです。
レフリーに必要な道具
これまでの説明を聞いて、レフリーに興味をもった方はいませんか?
レフリーはラグビーを支える存在として、一番選手に近い立場で関われるとともに、別の形でキャリアを積んで行く方法でもあります。
現在プレイヤーとして活躍されている方は、将来的にはレフリーとしての活動を視野に入れていくことも、ラグビーに長く関わる方法として良い選択肢となり得ます。
ここではレフリー活動を行う上での最低限の道具を紹介します。
興味がある方は参考にしてみてください。
笛(ホイッスル)
ラグビー用の笛(ホイッスル)です。価格は種類によってさまざまですが、最初は有名なアクメ社の笛がいいでしょう。さらに安い同社のプラスチックタイプの笛もあります。
レフリー用パンツ
こちらの商品はレフリーが着用するポケット付きのラグビーパンツです。レフリーはゲーム中に利用するレッドカードやイエローカード、予備のホイッスルを常時もっておく必要があります。本商品は左右にポケットがついていて深さも十分にあるので、ゲーム中にカードやホイッスルを落とすことはほとんどありません(実際に私は落としたことはありません)日本国内のほとんどのレフリーが本商品を着用しています。
インカム用バック
レフリーはアシスタントレフリー(タッチライン沿いでレフリーの判定のサポートをしてくれる人)とインカム(無線トランシーバー)を使ってコミュニケーションを取ります。そのインカムを入れるためのバックです(商品名はインカムバックではない)ポケットの中に入れると中で揺れるためかなり煩わしさを感じます。インカムを使うカテゴリーのレフリーをする方は、こちらの商品は購入しておいた方がいいと思います。
時計
今回紹介するのは私が普段活用しているGarmin(ガーミン)というメーカーの時計です。スマホとBluetoothで連携して距離や心拍数などを図ることができます。ガッツリとレフリー活動をして上位資格の取得を目指したい方はこちらの商品は持っておいていいと思います。少し高価なので、費用をおさえたいという方は最低でもストップウォッチの機能がついていれば問題ありません。
まとめ
それでは今回の記事の内容をまとめます。
レフリーとは、いわゆる『審判』のことで、ラグビーの審判団(レフリーチーム)には以下の役割があります。
- レフリー:ゲーム中にフィールド内にいるメインの審判
- アシスタントレフリー(AR):フラッグを持ってタッチライン沿いを移動しながらレフリーのサポートをするレフリー
- 第3アシスタントレフリー:主に選手の交代の管理をするレフリー
- TMO:テレビジョン・マッチオフィシャルの略称。ゲームでレフリーがトライをうまく確認できなかったり、危険なプレーを遡って映像で確認してレフリーに助言をする役割
- サイティング•コミッショナー:レフリー経験者が担い、試合の映像を再検証して悪質なプレーについて選手に再聴取する。
※TMOとサイティング•コミッショナーについてはリーグワンなどのトップレベルのゲームでのみ採用されている。
また、日本国内のレフリー資格においては、以下のようなカテゴリー分けがなされています。
そして、選手とグラウンド内で走り回りながら正確なジャッジと論理的な説明をしなければならないので、普段から『フィジカルトレーニング(ランニング系)』と『メンタルトレーニング』をする必要があることもお伝えしました。
以前からレフリーに興味があり、実際にレフリーをしてみたいという方や、現在プレイヤーをやっていて、レフリーとしてラグビーを支えていきたいという方は、以下の道具を揃えるだけで活動を開始することができますので参考にしてみてください。
私もレフリーとして現在小学生〜社会人までのチームのゲームを担当しています。
レフリー活動は辛いことや自分の不甲斐なさに落胆することもあります。
しかし、選手同士が一生懸命にゲームに徹する場面を共有できたり、レフリーとしてゲームがまとめられた時の感覚は、観戦とは別の楽しさがあります。
興味のある方は、一緒に頑張ってみませんか?
今回の記事は以上となります。
他にもラグビーに関する情報をまとめた記事がありますので、よければご覧ください。
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それでは、また!
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